吹き型
「型吹き」または「ブロー」と呼ばれるガラス成形で使用される金型です。
「型吹き」は、溶融したガラス種を金型の中に入れて空気を吹き込み成形する技法です。
吹き竿を回転させながら空気を吹き込む「回し吹き」であれば、ガラス表面がより滑らかになり、金型のつなぎ目の跡もつきません。
一方、回転させずに成形する「吹き込み」であれば、金型の形や表面模様をそのまま写しとることができます。
シンプルなテーパー形状のデザインであれば上方向に引き抜いて取り外すタイプの型、複雑な形状のデザインであれば縦に分割して取り外すタイプの型が使われます。
後者のタイプは、「吹き割型」や「開き型」と呼ばれ、蝶番でつないで取っ手をつけておくことで取り外しやすくしています。
佐藤精密の吹き型で成形されたサンプル品
- 竹の形です
- 納入された鋳物を吹き割型に仕上げる工程を担当。通常とは異なる一工夫によって、このぶどうの形が実現しました。
吹き型の例(イメージ図面)