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池田 稔

単品・小ロット専門の旋盤・フライス加工 汎用機械の熟練技能で難削材も対応

技術担当

池田 稔

職人歴:35年

得意分野:フライス加工

インタビュー目次

  • 加工だけではなく組み立てもおもしろい!
  • 難削材の加工に自信あり
  • 「丁寧さ」を心がけて不良品を出さない

加工だけではなく組み立てもおもしろい!

―なぜ、金属加工の職人を仕事として選んだのですか?

佐藤精密に就職したことがきっかけです。1年ほど東京の工場で働かせてもらい、群馬工場ができたときに工場長と一緒に群馬へ行きました。

正直、当時は子どもでしたから、金属加工の職人になろうと決めていたわけではありません。

でも、自分でつくったものが完成すると「こういう形になるんだ」、「こことここを組むんだ」ということがわかるので、仕事のおもしろさを感じるようになりました。

学校の勉強は苦手でしたが、この仕事のためなら計算の仕方や図面の読み方も勉強しようと思いましたね。

わからないことがあれば質問しながら覚えて、毎日の積み重ねでここまでできるようになりました。

―この仕事は、どんなところが自分に合っていると思いますか?

もともと細かい作業をするのが好きですし、部品を組み立ててどういう機械になるのかを見るのもおもしろいです。

不良品を出さないように細かく注意を払わなければなりませんから、もし大雑把な性格だったら難しかったかもしれません。

難削材の加工に自信あり

―職人としてどのようなところに自信がありますか?

硬い材質の加工は自信があります。

どの職人さんも加工できるとは思いますが、いかに工具を研いで切れ味を良くするか、いかに薄肉の加工で精度を出すか、ということに挑戦してきました。

また、硬い材質は少しずつ慎重に削っていく必要がありますが、あまり時間がかかりすぎると生産性が落ちます。かといって、急いでしまうと品物がひしゃげたり表面が汚くなったりしてしまいます。このバランスを取ることも難しい点の一つです。

―いままでで大変だったと思う加工は、どういうものですか?

「絶対に失敗できない一発勝負」の加工でしょうか。

例えば、ガラス用金型の加工はほぼ自分が担当してきたのですが、中ぐりに少しでも失敗すると一からやり直しなので、かなり気を使います。

高額で在庫を持てないような材料の場合は絶対に失敗できないので、高い集中力が必要ですね。

「丁寧」を心がけて不良品を出さない

―工場長からは「仕事が丁寧」と評価されていますが、いつも心がけていることはありますか?

図面や目盛りの数字を見間違えないようにすることです。

どんなに簡単な加工であっても、ここに気を張らなければやり直しになります。

特に、初めて受注する品物は、図面を見て少しでも疑問点があれば必ずお客様に確認しますし、何度も図面を確認しながら慎重に作業して不良品を出さないよう努めてきました。

絶対に「まあいいか」、「たぶんこうだろう」と考えないように気をつけています。

また、工場長と二人でお互いの仕事をできるようにしていますが、「ここはこうやって加工したほうがいいよ」などと教え合い、丁寧にコミュニケーションをとるようにしています。

―どういうときに仕事のやりがいを感じていますか?

品物が出来上がったときには毎回やりがいを感じます。

特に、自分で設計した通りに部品を組み立てて機械が無事に動くところを見たり、自分がつくった金型で完成したガラス製品を見たりできる仕事は、やりがいが大きいです。

大きい品物を正確な寸法で仕上げられたときにも達成感がありますね。

―いまは汎用機械でのフライス加工が得意ですが、自分の職人としての役割についてどのように考えていますか?

「NC加工ができるからといってフライス加工ができるとは限らない。フライス加工ができるからといってNC加工ができるとは限らない。両方の職人がいるからこそできる加工がある」とお客様がおっしゃっていました。

やはりNC加工では難しい品物もありますので、そういうときに自分たちが役に立つのだと思います。

ただ、NC加工にはプログラミングの正確さや素早さなど、汎用機械とは違った職人の腕が求められますし、品物が出来上がったときのやりがいは同じように感じられるでしょうから、それはそれで楽しめるだろうなと思います。

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